高校二年生になったばかりの瞳は、同級生が初体験を済ましたと聞くたびに、思い出す同級生の女子がいる。一年生の時に尿検査で妊娠が発覚してそのまま学校をやめた「ちま」という同級生の事を。同じクラスで顔と名前を覚えた矢先の出来事だから衝撃は大きかったが、それ以上に初体験の相手や男性遍歴におなかの赤ちゃんの父親は誰かに産むとおろすのどちらを選んだなどで、ここまで興味を持った女性はいなかった。ちまは別の中学校から進学した女子で、同じ中学校出身の人は「見た目と語り口は普通でも不思議な何かを感じる」と口を揃えて言う。小学生の時からよく家に行き来していた人に話を聞くと「姉がいる普通の家庭のようでも、小学五年生の夏休みから何かが変わったと思っていた」に続いて「高校生になってすぐの尿検査で妊娠発覚が決め手になって、深入りしてはいけない何かがあると感じた」と聞いて、瞳はますますこの「ちま」という同級生に興味を持った。瞳は学校が終わるとスーパーに向かった。店内で見覚えのある姿に気付くと、ずっと興味を持っているちまがいた。しかも、産んだと思われる赤ちゃん連れで買い物をしていた。瞳は再会できたちまが「赤ちゃん連れの幼な妻」という見た目の衝撃で絶句した。それからおそるおそる近づいて「ちまちゃん、久しぶり」と、緊張しながら声をかけた。ちまは「どちら様ですか?」と、キョトンと応えた。しかし、瞳にはその表情が新鮮と感じながらも「高校のクラスで一緒だった瞳だよ」と、更なる好奇心を押さえて自分の名前を口にした。「思い出した。覚えててくれてありがとう。瞳ちゃん」と、クラスメートだった期間が少ない瞳が自分を覚えていた事にちまは喜んだ。瞳はおそるおそる「もしかして、その赤ちゃんがおなかにいたから?」と、ちまが入学してすぐの尿検査での妊娠発覚で学校をやめて産んだのかを聞いた。「私にそれを聞くのは、もしかしてこっち側かもしれないね。じっくり話したいから、先に買い物を済ませよう」と、ちまから詳しい話を聞ける興奮もあって瞳は一気に買い物を終わらせた。スーパーで再会した二人は、場所をファミレスに移した。「瞳ちゃん、こういう体になりたいとか?」ちまはノンスリーブのニットセーターをたくしあげて、胸を瞳に見せた。「!!」瞳は絶句した。ノーブラでお椀型の手のひらサイズのちまの胸は、乳首に大きめのリングピアスが貫通して乳輪周辺に刺青が入っている。「他の場所にもあるよ」というちまの言葉で、瞳は自分の秘めた願望をちまが実現していた事に驚きながらも羨望の感情を抱いた。