面倒なことは出来るだけすぐに片付けたい。 そんな思いで口にしたレイの内心を理解しているのだろう。ランガは小さく笑みを浮かべて頷きを返し、部下に向かって目配せをする。 目配せを受けた討伐隊の兵士はそれだけで何を指示しているのかを理解したのだろう。盗賊達を引っ張って商人達の見えない場所へと連れて行く。 尋問、あるいはそれでアジトの場所を口にしなければ拷問。そのようなものを一般人である商人の目に見せたくないという思いからの行動だったが……その気遣いは、全くの無意味だった。 盗賊達を引っ張っていった兵士がすぐに戻ってきて、どこか困惑したかのように口を開く。「隊長、その……アジトの場所が判明しました」