酒井 私、二〇〇三年に『負け犬の遠吠え』という本を出版しまして。その本の中で、結婚していない女性たちのことを「負け犬」というふうに書いたのですが、読んだ方からけっこう言われたのが、「結婚していても子どもがいない人は、負け犬になるんですか?」ということ。私は自分が結婚していないこともあり、そういう立場の方たちのことをあまり考えたことがなかったんですね。
今年で五十歳になりますが、この歳になると「結婚しているか」ということより「子どもがいるかいないか」ということのほうが、将来の暮らしに関わってくるように思います。そこで今回「子の無い人生」をテーマに本を書いたのですが、この先、もう子どもを産むことはないだろうという中で、「どういう気持ちで生きていくか」といったことも含め、昭恵さんにもいろいろ伺えたらと思います。いきなりプライバシーに踏み込んだ話になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
安倍 どうぞよろしくお願いいたします。