「なるほど。サンタンカの村でこいつを作らせて、君が仕入れて街で売るわけか」「そうですわ」「さすが商人だな。燻蒸用の香木も森で代用品が見つかるかもな」 上手くいって村の特産物になると解れば村長も乗ってくるかもしれない。 そこら辺の商売は、プリムラに任せてしまおう。 プリムラのチェーン店もそうだが――俺は、売上の何割かを貰えばいいのだ。そうすれば黙って数千万円の金が入ってくる。 残りの切り身を全て燻蒸するために、縦型で高さ60㎝程の燻蒸器を購入――2万円だ。 明日、全部燻蒸してしまおう。 夕飯は、スモークサーモンとトマト、そしてチーズと野菜を使ってサンドイッチを作った。 皆に凄く好評だった。