「家族に獣人や森猫がいるなら、信用してもいいかにゃ。それじゃ、返事は明日でいいかにゃ?」「もちろん!」「それじゃ明日の朝に、この場所で待ってるにゃ」「よろしく頼む!」 獣人の女と別れる。 やったぞ! 棚から牡丹餅、瓢箪から駒。罠って事も考えられるが――獣人に小難しい細工は出来ない。 うっかり名前を言ったりして迂闊なところも獣人らしい。それに、アキラってのは、間違いなく日本人の名前だ。 それにしてもアキラか――男だよな? でも、女でもアキラっているしな。 男か女か聞かなかったな…………まぁ、会えば解るか。 あの獣人は、そいつの仲間か、それとも女か。日本人なら獣人に偏見もないはずだしな――多分。 ちょっとトントン拍子すぎるかな? もしかして聖騎士になると運も上昇するとか? それなら、マジで凄いが。 手がかりが掴めたので、ギルドに戻り依頼をキャンセルした。成功報酬として預けた銀貨は戻ってきたが、依頼料は返却されない。 俺は太った女将さんがやっている小さな宿屋へ戻ると、明日にやって来る出来事を想像しつつ、まったりとする事にした。