ああ、あのトラウマか。腕にサブイボが立つわ……。「じゃあ行きますか。ついでにヤーシスに出かけるってのと、持ってるバイブレータを売りに行くか」「ならもっと急ぐのです! エミリーが待ちきれずにお風呂に入っちゃうかもしれないのです!」「ええ……、ならミィはお留守番でもいいんだぞ?」「お外を走った後の水浴びは最高に気持ちいいのです!」「あー……わかる」汗だくになった時の冷水シャワーの気もちよさったらないんだよな。サウナのあとの水風呂もいいが、夏の冷水シャワー、エアコンのコンボは風邪を引くが最高だ!「じゃあたまには走るか。言っておくけど俺は遅いからな。見失わないでくれよ」「わかってるのです! シロ、競争なのです!」「ん。受けて立つ」「わかってないからね……。シロも受けて立たないで……」どう考えても俺が置いてけぼりになる未来しか見えない。「あら、シロが護衛を放り出すなら私はご主人様と腕を組んでいきましょうか」「それじゃ間に合わない。ウェンディは太、……遅いから」「太い、ですね。よーくわかりました。シロにはもうご飯を作ってあげませんから」「嘘。ウェンディは胸以外最高。主がほれるのもわかる」「今更遅いです。明日からシロのご飯は全部生野菜です」「嫌ぁ! 主、ウェンディを止めて!」「今のはシロが悪い」「主が裏切った!」「裏切ってない! ウェンディは太くないだろ……」肉感があって、艶かしい体なだけだ!それにウェンディが太かったらこの世の中の7割が太ましくなってしまうだろうが!「野菜生活……。この世の地獄……」「自業自得です」「口が滑った……。もう言わない……」「……反省してますか?」「してる。すごく。後悔してる。もう言わないの」「なら許してあげますが、次もし言ったら10日間ご主人様と私が一緒に寝ますから」「うぐ……。わ、わかった。言わないから大丈夫」「あと! ご主人様を置いて競争なんてしたらどうなるかわかりますよね?」「わかってる。しない……」「あうー。ミィのせいでごめんなさいなのです」「ミィのせいじゃない。全てはシロの責任。甘んじて罰を受ける」「いい加減出てもいいか……? マジで間に合わなくなるぞ?」