うーん、王都にタゴサクさんたちがいるということに関して、やっぱり不安な気持ちもあるけれど、でも、それでも、なんとなく、彼らにはこのまま王都にいてくれた方が、良いような気もする。 どちらにしろ、変人タゴサクさんに関しては、王都にいてもルビーフォルンにいても辺境にいても、何をしでかしているかわからない不安はついてくるし。 目の届く場所に置いておいた方が良い気もする。 バッシュさんのこともあるし、グエンナーシスのことだって気になる……。 なにが、という理由は正直ないけれど、たまには自分の勘にしたがってみよう。 そう思って、ふと馬車の窓から外をみた。 ぞくぞくと貴族たちが王都に集まっているようで、いつもよりも外が賑わっている気がする。 もうすぐ、慰労会がはじまる。引き続き転生少女の履歴書5巻発売を前にして、何故かレインフォレスト家の手紙のやり取りが届くので、ご紹介いたします。---------親愛なるお父様へこんにちは。アランです。まさか手紙の返信が来るとは思っていなかったので、驚きました。愛とかはよく分かりませんが、心臓を氷漬けというのはとても寒そうです。暖かくしてお過ごしください。お体お大事に。追伸:お父様、転生少女の履歴書を確実に入手するためには予約してください。アランより