この宇治橋の最大(さいだい)の特徴(とくちょう)となっているのが、橋(はし)の中央部(ちゅうおうぶ)で上流側(じょうりゅうがわ)に張(は)り出(だ)した、「三(み)ノ(の)間(あいだ)」と呼ばれるスペ(すぺ)ース(す)だ。宇治橋(うじばし)に特有(とくゆう)のこの三ノ間には、かつて、橋(はし)の守(まも)り神(がみ)である「橋姫(はしひめ)」が鎮座(ちんざ)する橋姫神社(はしひめじんじゃ)が祀(まつ)られていた。その後、橋姫神社(はしひめじんじゃ)は橋(はし)の西側(にしがわ)に遷(うつ)されたものの、いつしか、三ノ間から汲(く)み上(あ)げた清水(しみず)が「宇治川(うじがわ)の名水(めいすい)」として茶人(ちゃじん)に愛(あい)されるようになり、豊臣秀吉(とよとみひでよし)も自(みずか)ら、三(み)ノ(の)間(あいだ)から清水(しみず)を汲(く)んだと伝(つた)えられている。(宇治橋)