第96回東京箱根間往復大学駅伝競走は2日、往路が行われ、青学大が従来の記録を5分15秒も上回る5時間21分16秒で3年ぶりの往路優勝を果たした。区間賞は1人だけだったが、5人全員が区間7位以上と安定感が光った。 2位は、出雲駅伝を制した国学院大で1分33秒差。総合連覇を狙う東海大は3分22秒差の4位、往路3連覇を目指した東洋大は7分59秒差の11位に沈んだ。 青学大はエースの吉田圭太(3年)をこの日のエントリー変更で1区に起用。トップと18秒差の7位でたすきをつなぐと、花の2区では、岸本大紀(1年)が終盤の他校エースとの競り合いを制して、トップに立った。 3区の鈴木塁人(4年)は、区間新の快走を見せた東京国際大の留学生、ビンセント(1年)に先頭を譲ったが安定した走りで2位につけ、4区の吉田祐也(4年)が、相沢晃(東洋大)の持つ区間記録を更新し、区間賞を獲得。会心のレースで再び首位を奪った。 山登り5区の飯田貴之(2年)も軽快な走りで、従来の記録を上回る区間2位。昨年の区間賞、国学院大・浦野雄平(4年)らの追随を許さずに、先頭でゴールテープを切った。