バスケット分析は、アソシエーション・ルール(組み合わせ購買)発見のための分析手法であるが、ペルソナ・シナリオ手法(詳細は後述)を補完することと、購買品目を詳細に観察することで、「購買者本人が自覚していない購買行動」を発見することが可能となる。
例えばペルソナ設定におけるインタビューで、「ダイエットに興味がある」と回答した被験者でも、購買品目を観察するとダイエット関連製品とともに、「甘いものや、脂っこいもの」を数多く購入していたり、「高級ワインが好き」と回答した被験者も、日用品に関してはバーゲン製品比率が高かった、といったように購買者自身が気付いていない購買行動や、嗜好が明らかになるのである。(図5)