“三百十五日目”
祭り五日目。
今日はブラ里さんのところに注目してみようと思う。
ブラ里さんのところで行われている催しモノは“剣爛舞踏会”だ。
ヒト型に凝縮された鮮血軍団と団員達が一定時間戦い続ける、という今までと比べればかなりシンプルな内容である。
ただ鮮血軍団はブラ里さんの背中に生える鮮血の剣翼を核に、俺が生成した巨人達の血で構成された特別製だ。
ある意味ブラ里さんの肉体の一部のようなモノであり、俺の分体のような存在に近いだろう。
だからか鮮血軍団を構成する“血剣軍鬼兵
ブランディード
”単体の性能は【上位生成】による生成体に匹敵するか、やや高いと思ってくれればいい。
まあ、そういう訳で性能が良い鮮血軍団に対し、如何に統率されて動く事が出来るのか。
それは多対多の戦争である聖戦では、非常に重要な事である。
生存確率を上げるには、どうしても外せない催しモノではないだろうか。