……は!? 肩車!? ここで!?「まじで……?」 俺は冷や汗をかきながら、桜ちゃんに尋ね返す。「だって、パンダみたいもん……。だめ……?」 桜ちゃんは悲しそうな顔をしながら、そう聞いてきた。 ……桜ちゃん、君は本当に悪魔ですか……。 この注目されまくってる中で、俺に君みたいな可愛い子を肩車しろと……? それは俺に社会的に死ねと言ってるのでしょうか……? 俺はそんな事を考えながら、桜ちゃんの顔を見る。 ……桜ちゃんは、凄く目をウルウルさせて俺の事を見上げていた。 ………………もうどうにでもなれ……! 俺はヤケクソで桜ちゃんを肩車したのだった――。 ……パンダが見れた桜ちゃんは大喜びだったけど、周りの男たちからはこう言われました――「「「「「リア充爆発しろ!!」」」」」 ――と。 いや、普通リア充でもこんな事しねぇから!! ――と、桜ちゃんを肩車している俺は、刺す様な視線を受けながらそんな事を心の中で叫ぶのだった――。