……と思いきや、リリィはこんなことを言い出した。「そして、本日から『ジュニッツ様の詩』を読むのです。これはジュニッツ様を称える詩なのです。これから先、未来永劫、妖精王の宣言書と一緒に読み上げることに決まったのです」「……は?」 リリィは朗々たる声で、美化した俺を荘厳華麗な言葉で賞賛する詩を読み上げた。 自分を称える詩をよく響く声で大まじめに読み上げられ、それを200人もの観客がうっとりした顔で聞き入っているのを見て、俺がどんな気持ちになったのかは言わないでおく。 ちなみに、アマミは宴会の後で「ジュニッツさん、顔が真っ赤でしたよ、ふふふ」と笑い、俺からデコピンを食らわされた。