幼い少女らしいバッサリとした言葉。総太郎はうちのめされる。「……俺は、その程度、だったのか……」 佳菜の言うことは筋が通っているのだ。確かに、才能があるほうだとは総太郎は思っていなかった。もっとセンスがあれば、今まであれほど女性に負け続けるようなことはなかったにちがいないし、これほど遠回りしたのも思考力の不足が原因のひとつではあったろう。 それでも一歩一歩積み重ねて、ようやく冴華へのリベンジ戦を挑めるところにまでこぎつけた。そのことを総太郎は誇りに思っていたが、本物の才能の前には無力なものであった。「ま、でも粘り強さだけは悪くないんじゃない? だからこそ叩きのめして悔しがらせてやるのが楽しかったし、おにーさんと遊ぶのは楽しかったよ。最高のオモチャだよね」「くうっ……」「わたし、おにーさんのことは気に入ってるんだよ。他の男よりはずっと面白いもん、そうでなきゃ他の大人の男といっしょで、おにーさんのこともボコボコにするだけで終わらせてたし」 そう言いながら、佳菜は総太郎に顔を近づけてキスをしてくる。 ちゅっ……「んんっ……!」