「ヴォォーーンッ!!」 動物とは死の間際になると凶暴になり物凄い力を出す場合がある。それは魔物も同じであり、今まさにミノタウロスがその状態だ。 ミノタウロスはファレス目がけて突進する。その攻撃をガイストが盾で守る。だが、勢いを受け止めきれず、ガイストは10数メートルほど飛ばされてしまった。「ッ!! この野郎が!! 」 ファレスは自分の剣でミノタウロスに切りかかる。だがミノタウロスは手に持った斧でその攻撃を防ぎ、ファレスを弾き飛ばした。その瞬間、ファレスの剣があっさりと砕け散ってしまった。「ぐはっ!! 嘘·····だろ」 絶対絶命という言葉を誰しもが頭に浮かべたその瞬間、等々ライトが動いた。「『フォルテート流 修羅ノ型 風刃の鳥籠』」 ライトはファレス達を守るように風の斬撃をいくつもの飛ばした。それはまるで鳥籠のように。 そしてライトは3人の安全が確認されるとミノタウロスを討伐すべく技を繰り出す。「『フォルテート流 修羅ノ型 一線』」 ライトはミノタウロスの首を落とす。ほんのわずか零コンマ数秒。目にも止まらなぬ速さで、まるで線を描く様に鮮やかに。「すまねライトの旦那。また助けられちまったな〜」「気にするな。それよりお前ら中々の連携だったぞ」「ラ、ライトさんの方こそ綺麗でした!!」「お見事」 一応ボスを倒した訳だしこいつらの勝ちでいいよな? やっぱりこいつらの連携はかなりの武器になるな。これを軸にもっと強くなってくれればいいが·····。 俺がそんな事を考えていると1匹の魔物が現れた。「クピ?」