……お母様、貴女確信犯ですね?
私が太ってきているのを気づいていたのに黙って泳がせていたのは、このプランに一緒に行ってもらうためだったんですね?お母様ひとりで参加するのがイヤだったから!
鬼だ!ここに真の鬼がいた!
「お言葉ですが、私の贅肉はこの程度では落ちるとは思えませんわ」
己のために娘が肥え太るのを黙って見ていたお母様に腹が立ったので、わざと突き放してやった。
お母様は慌てて縋ってきた。
「麗華さん!お願いよ、一緒に行って?去年だってお母様、ひとりだったらつらくて耐えられなかったもの。ねぇ?お願い、麗華さん!」
「イヤです」
つーんとそっぽを向いてやった。