日本人は会話する前に、はっきりしていることは誰と会話をするかを判断し、それから適当な敬語を使う。相手が上司、或いは先輩の場合は、正しい敬語をつかえば、相手に尊敬する気持ちを正しく伝えることができる。たとえ相手は目上の人でなくても、適当な敬語を使えば、会話はもっともスムーズになていける。たとえば、人に願いことがあるときに、相手に「手伝ってください」と言うより、「手伝ってくださいませんか」のほうがもっと慎重である。しかし、大切なのことは、必ず敬語を正しく使うことである。いわゆる「正しい敬語」は体系づけられる前からあるものなので昔の人はそのようには意識していなかったかもしれないが、現代の学校教育を受けたものにとっては、敬語の使い方をわざと間違えることで相手に対する軽蔑や相手に対して自分の身分の高さを表すものだと考えると分かり易いかもしれない。