問題の地下の送電施設には送電ケーブルが3本ずつ6つの束にして合わせて18本通っています。
東京電力によりますと、原因はわかっていないものの、このうち1本のケーブルから火が出て、ほかのケーブルに燃え広がった可能性があると説明しています。
ケーブルは直径がおよそ15センチほどあり、中心には電気が流れる銅線が通っていて、その外側に絶縁体として、油を染み込ませた紙を何重にも巻きつけることで漏電を防ぐ仕組みとなっています。
東京電力によりますとこのケーブルの絶縁体が何らかの理由で損傷した場合には高い電流が流れて出火するおそれがあり、それが油に引火してほかのケーブルに被害が広がることが考えられるとしています。
ただ今の時点で、原因は特定できていないということです。東京電力によりますと、この施設のケーブルは35年前に敷設されたもので、異常がないか、定期的に目で確かめる点検をしていて、最近はことし6月15日に点検を実施したということです。
また絶縁の不良による同じような火災は、平成17年に神奈川県内で起きているということです。