その、深紅は身の丈以上もの巨大な鎌を武器にしているって話を聞いたんですが……」「ん? ああ、これだな」 レイはクラージュのどこか期待するような視線を受け、ミスティリングからデスサイズを取り出す。 突然どこからともなく現れた大鎌に、再び目を見開く3人。「これが……深紅の振るう死神の大鎌」「俺のバトルアックスとか比べものにならない程にでかい……」「ふわぁ」 グリフォンのセトと並び、深紅の象徴として知られている大鎌。 鎌というのは決して使いやすい武器ではないだけに、使っている者も非常に少ない。それだけに、ここまで間近で大鎌を見るというのは普通に冒険者をしている限りではまずない。「……ん?」 そんな風にデスサイズを3人に――訓練場にいる他の冒険者もだが――見せていたレイだったが、不意に自分の方に早足で歩いてくる人影に気が付く。 頭の上についている特徴的な猫耳と派手な顔立ちは、それが誰なのかがすぐにレイにも理解出来た。(ケニー?)