クリスティーナは真剣な面おも持もちで決然と首しゆ肯こうした。口約束だろうと……、いや、口約束だからこそ、約束を絶対に履り行こうする必要があると思ったからだ。 もし破れば今後、リオからの信用を永続的に失うことは間違いない。クリスティーナにとって、それは絶対に犯おかしてはならない禁きん忌きだった。「は、はい。誓います」 姉の覚かく悟ごが伝わってきたのか、フローラが緊張がちに頷うなずく。「ありがとうございます。では、お二人の誓いを信用して、何があったのかをお話ししましょう」 リオは礼を言って、ぺこりと頭を下げると――、「まず、先に説明しておくことがありますのでそちらを。薄うす々うすとお気づきでしょうが、私が使用している魔ま法ほうのようなものは魔法ではありません」 まずは精霊術について話をすることにした。 精霊術の説明を秘密にして誤ご魔ま化かすと色々と説明が面倒になると思ったからだ。隠そうとすれば不ふ審しんに思われるのは確かだし、だったらいっそ守秘義務を課した上で精霊術のことを教えてしまった方がいいと判断した。 リオは右手を軽く掲げ、手のひらの上に小さな水球を生み出す。「………………」 クリスティーナとフローラは息を呑み、硬こう直ちよくしかけた。リオの言う通りリオが使用する術が魔法以外のものだと予想はしていたが、衝しよう撃げきは強かった。