悔しかったのだろう。悲しかったのだろう。無念……それに尽きる。この4ヶ月間、気が気ではなかった筈だ。どうにかして今も散り散りになり隠れて暮らす部下たちを助けてやりたいと考えているに違いない。若頭さえ生きていれば必ずや親分リームスマの意志は継がれ義賊『R6』は再生を果たすと、そう信じて死んでいった部下たちの為にも。「仇を討ちたいのか」「はい」「部下を助けてやりたいのか」「はいっ」 物事の是非は、置いておこう。ただ、こいつは、キュベロは、根性のあるやつだ。死んでも諦めない意地がある。絶対に立ち向かっていく気合がある。その覚悟を、これでもかというほど見せてくれた。じゃあ、今度は俺の番だろう。「共に来い。俺が何とかしてやる」「~っ……はいッ!」 男同士の約束だ。