「ん?これ、麗華のテストの成績表?」
お兄様がやっと気が付いて、成績表を手に取った。
「やだぁ~、お兄様!恥ずかしいから見ないで~」
あっ、カバンが邪魔でお兄様が成績表を開くのを阻止できないわ。こまるぅ~。
「へえっ!麗華、今回のテスト29位じゃないか。凄い、よく頑張ったね!」
「え~っ、そんなこともないけどぉ~」
「29位だと高等科では名前が貼り出されただろう。凄い凄い。これは頑張ったご褒美になにかプレゼントしないといけないかな」
「えぇっ、29位なんてたいしたことないからいいのに~」
「そんなことないよ。麗華の努力の賜物だよ」