その場合は調教そのものが中止になって、一日中お仕置きされます。 前に一回だけオーバーしたことがあって、その時のお仕置きは、トラウマになるくらい厳しかったのを覚えています。 だから、体重計に乗るときは本当に緊張します。毎日自分でも測って管理しているんですけど、外れたときの恐怖で、胸が張り裂けそうになるんです。 私は全裸になって、体重計の前に立ちました。そっと片足を乗せて。 一瞬の躊躇の後、思い切ってその上に乗りました。 表示された結果は。 47.5キロでした。 私は大きく息を吐き出しました。最初の関門を無事にクリアできて、心の底からほっとしました。 それから、ムダ毛のチェックをしていただきます。 2週間おきに除毛クリームを使って全身の脱毛をしているので、脇毛もアンダーヘアーも生えていません。お肌のケアは毎日欠かさずしていて、いつどこを触られてもいいように気を付けています。 両足を肩幅よりも少し広げて立って、両手を頭の後ろで組み、無毛の裸体をご主人様に晒します。日頃の成果を見ていただくんです。 見る角度を変えながら、ご主人様はじっと私の裸体を見つめます。その間、決して身体を隠したり、腰を引いたりしたらダメなんです。ちょっとでも動いてしまうと、おしりを平手打ちされてしまいます。 でも、おしりの穴を広げて皺の奥まで見られたり、陰唇を開いてあそこやおしっこの穴を凝視されたりすると、恥ずかしさのあまり、太ももに力が入ってしまいます。「君のもっと恥ずかしい姿はたくさん見てるよ」 そう言って、いつもご主人様はからかうんです。でも、それとこれとは違うって、そう思いません? 顔を赤くして震える私を楽しそうに見上げて、ご主人様は身体の隅々までご覧になります。背中や胸、腕、脇腹、おしり、太ももとかを指先でなぞりながら、産毛も生えていないかを確かめていました。 たっぷりと時間をかけたチェックが終わって、やっとご主人様からOKを頂き、服を着ることを許可してもらえました。この時も調教中ですから、私は服を着ることさえ、ご主人様のお許しをいただく必要があるんです。 手早く身だしなみを整えてから、調教に使うお道具を詰めたバックと、着替えや食材、スポーツドリンクとかが入ったスーツケースを持って今回の調教場所へ向かいます。 あ、スマホとかの通信機器は置いていきます。週末は二人だけの大切な時間なので、他の誰かからの連絡は全部絶っているんです。 今回は、車で移動しました。少し大きめの国産のハッチバックで、ご主人様はかなり長い間、同じ車に乗り続けています。私と出会った頃から一度も買い換えてないので、結構古い車種かもしれません。 運転中は危ないので、ご主人様からは何もされないんです。私もお話ししたり、窓の外を見たりして、気を紛らわせるようにしています。 だって、これから行われることを考えてしまったら、すぐに濡れちゃって、服やシートを汚してしまうから…… 高速を1時間ほど走って、インターを降りてからもさらに30分ほど走って、ようやく目的地に着きました。 そこは、寂れた別荘地でした。古くて空き家になった別荘を格安で貸してくれるので、たまに私達も利用しています。 ご主人様の話では、人気がないから私達しか借りないような状態なんだそうです。この時も私達以外に利用する人はいなくて、他の車は一台もありませんでした。