スモークサーモン アネモネが爆裂魔法の魔法を使った。 湖の上で爆発が起こり、その衝撃で魚が白い腹を見せて水面に浮かぶ。 それを、ゴムボートに乗ったミャレーとニャメナが、一心不乱に集めている。 魚を数える――大中小合わせて36匹だな。その内の大きな獲物をベルによって持ちさられてしまったから、全部で37匹獲れた事になる。 大漁だな。 全部をそのままアイテムBOXへ入れておけば、いつでも新鮮な魚も食えるのだが、ここでは生で食う習慣が無い。 保存を兼ねて、干物にする事にした。「それじゃ、やるか~。よし皆も手伝ってくれ」「ウチ等がやると、毛だらけになるにゃ」「乾かす前に洗えば大丈夫だよ」 先ずは、頭を落とし腹を割きワタを出して綺麗に洗う――そして、3枚に下ろす。 アネモネにも包丁を渡して手伝わせるが――。「アネモネ大丈夫か? 休んでてもいいんだぞ?」「大丈夫だよ」 魔法の影響で疲れてはいるようだが、大丈夫のようだ。 獣人達は自前のナイフを使って魚を解体しているのだが、中々上手い。 プリムラの包丁さばきも中々のものだが、魚を下ろすのは初めてだと言う。「よし、そしてこの毛抜で骨を抜いてくれ」 俺がシャングリ・ラで買った毛抜きを渡す。ド○ツのゾ○リンゲン製らしい――1個1000円。 元世界でも、同じ物を愛用していたが、合わせ目が広くて使いやすい。 だが、シャングリ・ラを見るともっと高い物もあるようだ。