朝早く、プリムラが戻ってきた。 話を聞けば、アキラの家族の乱交がものすごくて、寝ていられなかったようだ。「そんなに凄いのか?」「……はい」 プリムラの顔が真っ赤だ。どんなプレイなんだよ。逆に気になるじゃないか。 彼女が恥ずかしそうに話すには、「くっころ、くっころ、死ぬ死ぬ」と大騒ぎ。 プリムラだけではなく、お城のメイドさんも顔が真っ赤だったらしい。 その騒音もさることながら――そろそろ豪華な食事や、おもてなしにも飽きてきたと言う。「……それに……」 彼女が横を向く――家族に女が増えることに対し、機嫌が悪いのか。 商売でそれを忘れていたのかと思ったのだが、そうでもないようだ。 彼女を抱き寄せて、耳元でささやく。「じゃぁ、今日はプリムラの日だな?」「……はい」「プリムラが気になっているようなら――アキラの家族みたいに、皆でする?」「い、いえ! あんなの絶対に無理ですから!」 プリムラの顔が耳まで真っ赤だ。 その話は置き――彼女が戻ってきたので、いつものようにスープを仕込んでもらう。 パンもアネモネの焼き立てのパンだ。やはりこれが我が家の味――ということになるのだろう。 皆で食事を摂っていると、アキラも戻ってきた。