『おいおい、それではまるで儂が鈍感みたいではないか。ドラのような小さな軟弱な種族の若造ではなく、儂は古竜エンシェントドラゴン故にすべてにおいて丈夫なつくりをしているというだけなんじゃぞ』『軟弱言うな!』『事実であろうが』『なんじゃく~』『くっそー、スイまでそんなこと言いやがって~』「はいはい、ドラちゃんが強いのは知ってるから。ケンカしないの」 そんなことを言い合いながら、ゴン爺の体をデッキブラシでシャコシャコと磨いていく。 いつも思うけど、素っ裸に腰タオル姿で古竜エンシェントドラゴンを磨く俺、シュールだわ~。 そうは思っても、ゴン爺が『そこはもう少し力を入れて』とか『そこのところも』といろいろと注文が多いから腰を入れてしっかりと磨かねばならない。 けっこうな重労働だよ。 シャコシャコ、シャコシャコ。 シャコシャコ、シャコシャコ。「ふぅ、こんなものか。スイ、流して」『ハーイ』 ゴン爺の体をスイのシャワーが洗い流していく。 俺とゴン爺とドラちゃんとスイはようやく湯船に浸かった。「あ゛あ゛ぁぁぁ~」 肩まで湯につかると、思わずジジ臭い声が漏れた。 さっきまでゴン爺の体をくまなく力を入れてデッキブラシでシャコシャコと磨いていたから余計にね。 炭酸入りのユズの香りの入浴剤が疲れた体に染みわたる。『やっぱ風呂は気持ちいいなぁ~』『気持ちーね~』 ドラちゃんとスイが湯にプカプカ浮くいつものスタイルでしみじみそう言った。「ゴン爺はどうだ~?」