色によるにじみは改善するが、フィルム基材に着弾したインクのドット径が設計レベルまで拡がらず、画像の低濃度化やベタ印刷部のスジ発生などの画質低下が新たな課題となる。 この課題を解決するには、インクドット径を適切に拡張する高顔料濃度インク設計およびインク界面の混色抑制が必要となる。花王は、顔料ナノ分散技術とインク表面張力の精密制御技術を用いることで水性インクジェット用顔料インクによる高品質な軟包装フィルム印刷を実現した。顔料ナノ分散技術の要諦は、花王が独自に設計した機能性ポリマー、分散プロセスにより、顔料表面をポリマーで均一に被覆することによって、顔料をナノサイズ