沙智子ちゃんが俺の行為を拒否しなかった事で、俺は完全に狂ってしまった。
「よ、よし、じゃあ、ベッドがあるところで休もうか」
「ベッド? あるの……?」
「そう、保健室みたいな所……」
「わたし、行きたい……」
恐らく、駅の医務室のような場所をイメージしたのであろう。
「じゃあ、連れて行ってあげるよ……」
自分でも、この自分の行動が信じられなかった……。
駅前の駐車場に停めていた自分の車に沙智子ちゃんを乗せ、国道を下っていく。
気分が悪くて後部座席で寝ていた沙智子ちゃんは、外を全く見ていない。
すぐに、ホテル街へと到着した。