合成した燃料を試していると既に辺りは暗くなり始めている。今日はここまでとするか。 今日は風呂にも入りたいので、ドラム缶風呂の竈かまどにも火を入れた。 焚き火でスープ用のお湯を沸かすが、今日は天ぷらにするので、カセットコンロも出す。 焚き火や竈かまどだと火力の調節が難しいので、カセットコンロの方が便利だ。 鍋にごま油を入れて過熱するが、ごま油を使うのは個人的な好みなのだが油が高いのが欠点だな。 さて衣は卵と小麦粉を使うのだが、ここで手抜きをするために小麦粉にマヨネーズを入れてしまう。 マヨネーズの中身も卵なので、似たような感じになるってわけだ。そして隠し味に昆布だしを少々。 それにマヨネーズを入れる事によって塩味も少々付くしな。塩やめんつゆ等を付けなくても、そのままで食える。 料理をしていると、ミャレーとアネモネが家から出てきた。「いい匂いだにゃ~何を作るにゃ?」「天ぷらだよ」「てんぷらにゃ?」 まぁ、食ったことはないだろう。そもそも、この世界には唐揚げも無かったぐらいだからな。 天ぷらの具材は元世界の野菜達を使う。この世界の野菜は味がイマイチで、とてもサラダなんかで食えた物じゃない。 その前に生の野菜を食うって習慣自体が、あまりないようなのだが。 ただ山菜等アクの強い物でも天ぷらにすると美味くなる物があるので、こちらの世界の野菜も何種類か揚げてみる事にした。 料理をしながら、松○谷由実のチャイ○ーズスープを歌うと、アネモネが一緒に歌っている。 俺が料理をする時に、いつも歌っているので覚えてしまったのだ。「出来た! さて食おうぜ」「にゃ~!」「わ~い!」 みんなでテーブルに用意された料理に群がる。パンとスープはインスタント。そして作りたての天ぷらだ。 パンに天ぷらが合うか微妙だが――そう言えば、元世界でも天ぷらでパンって食ったことがなかったような気がする。「サクサクで甘くて美味いにゃ!」 ミャレーが食っているのは、サツマイモの天ぷらだ。「香ばしくて美味しいね」「おっ! 市場で買った野菜も天ぷらにすれば美味いわ。アクが抜けたりするのかもしれん。こりゃ皆に食わせたら流行るかもしれないな」 これは嬉しい誤算だ。アネモネとミャレーも喜んでいるので、この世界の住民の好みにも合うはずだ。 まぁ、この世界では油自体が高いので流行らせるのは少々難しいかもしれないが。 皆で夕飯を食っていると、風呂に設置した温度センサーのブザーが鳴った。