大手電機メーカー:ハリマの開発社員竜野という男が、元パイロットの伊丹、エンジニアの神戸、プログラマーの礼子をスカウトする。『期間は1年、報酬は5千万』、破格の条件だが奇妙な条件がつく、仕事の期間中は外部との連絡が一切不可、外出ももちろん不可、身の回りの持ち込んだものは別として全ての物品の持ち出し不可、そして期間が終わった時には1年分の記憶を薬で消させてもらう。
怪しみつつも3人はその仕事を受ける。
飛行機よりも凄い、画期的な、歴史的な商品の開発を。
1年たって5千万を受け取ったのは神戸だけ、伊丹と礼子は袋を受け取る・・・その中には、キャラメルの箱、鍵、安全ピン、マッチ、バスの回数券、そしてキャンドル。
2人は5千万円の変わりにこれを持ち出すことを望んだというのだ。
薬のため、記憶にはないが、確かに自分のサインがある。
なぜ、こんなものを報酬の変わりに受け取ったのか?