「そもそも西条とは昼に別れたから、そんなに遊んでないぞ?」 まぁ、その後もっかい会ってるけどな……。「え、そうなの? じゃあ、一人で何処かに寄ってただけ?」「あぁそうだよ」 俺がそう答えると、途端に咲姫がニコニコし始めた。 ……これはヤキモチだったのだろうか……? いや、違うな……。 弟にヤキモチなんか焼くわけが無いし、単に雲母と仲良くするのが気に入らないだけだろう。 その気持ちもわかるんだが――色々と知ってしまった俺には、雲母を無下むげに扱うのはもう無理だ。 流石に咲姫には悪いと思ってるけど、きちんと割り切れるほど俺は大人じゃない。「ねね、だったら早くご飯食べてお風呂入って――あのゲームの続きをやろうよ!」 機嫌が直った咲姫はそう言って、俺を急せかしてきた。 あのゲームとは例の、金髪ヒロインばかりのゲームだ。 最初はあれだけ不機嫌になっていた咲姫も、シナリオがお気に召したらしく、今では凄く気に入っていた。 ……最後のルートやらせたら、泣くんだろうなぁ……。 だけど今の俺はやらないといけない事があるから、咲姫にゲームをさせてあげる事は出来ない。「ごめん、今日から当分はまた忙しいから、ゲームをさせてあげる事はできない」「えぇ!? またおあずけなの!? どんだけ海君は焦らすのが好きなの!? 焦らしプレイは女の子に嫌われるよ!?」「ばっ――! お前、いきなり何言ってんの!? 女子がそんな言葉使うなよ! というか、また勝手に人に変な性癖をつけるな!」 一体咲姫はどこからこんな言葉を覚えてくるんだ!? あれか!? エロゲが原因なのか!? つまり俺か!?