欧州委員会は「Open Innovation 2.0 Yearbook」という文書を毎年発行している。 「Open In- novation 2.0 Yearbook」ではオープンイノベーション2.0の理論的説明や事例等が掲載されてい る。 「Open Innovation 2.0 Yearbook 2013」では、 シリコンバレーと比較した際に欧州のスター トアップ ・ エコシステムは市場が多様で定義が困難であることや、 資本が不十分であることなど の課題があると指摘しており、 その上で、 「欧州として国際的に認知されるモデルを構築し、 自 信を取り戻すこと」 を欧州としての今後の方向性の一つとして示している。 このような欧州の問13 Co-creationという取組がある。 これは製品開発プロセスにユーザーを直接参加させる仕組みであ り、 革新的な製品開発のためのプロセスに消費者を参画させる仕組みとしていくつかの事例がある。 初期のアイデア創出や製品コンセプトから、 以降の製品開発プロセス及び製品ライフサイクルの各 フェーズにおけるユーザーのニーズ把握等、 様々な観点でユーザーを活用している。