「みーちゃん…。眠くなって来ちゃったぁ…」
俺の隣でビールの空き缶をフリフリさせて、そう甘く呟いたのは、俺の恋人。しゃむおん。
しゃむの『眠くなって来ちゃった』はお誘いの合図。
しゃむと付き合い始めて、だんだんと分かって来た。
ぼーっとしてるときは大抵俺からのぎゅーが欲しいとき。
ぼーっとしてて、更に無意識に唇撫でてたりしてるときは、ぎゅーと、ちゅーが欲しいとき。
もう桜も咲き始めたこんなポカポカ日和に、いきなり『最近ちょっと寒くない?』となんの前触れもなく言って来た時は、一緒にお風呂に入りたい時。
そして、「眠くなって来ちゃった」は、夜のお誘いの合図。
しゃむは、素直じゃない時が本当にカワイイんだ。
「いいよ」
しゃむの頭をそっと撫でてあげる。
するとしゃむは満足そうに微笑んだ。