レーザーアーマーやスケルメイル、チェーンメイルなど、当人の好みによって違うようで、それぞれの好みに合わせて購入している。 武器も、より大きなツーハンドソードなどが欲しい者がいる。だが、どうせ戦闘で使うのだ中古の防具で十分だ。 中古の装備であれば、マロウ商会の金を使って購入してくれる事になったので、冒険者達もここぞとばかりに装備を新しくしているようだ。 そして弓を使う者は矢筒を買っているが、矢は俺から供給する事にした。 この世界で売っている矢では、コンパウンド式のクロスボウに合わないかもしれないからな。 俺も一番軽いレーザーアーマーを買ってみた。 勿論、剣など振ったことがないし、斬り合いに参加するつもりもない。使うならコンパウンドボウか、スリングショットだろう。「ああ、盾は俺が良い物を持っているので買わなくても良いから」「その盾ってやつも魔法が掛かった凄い奴なんだろ?」 ニャケロが俺に話しかけてくる。「まぁ、そんなところだ。ここでは出せないので、街から出てから見せてやる」「へへ、そいつは楽しみだ」「飯も全部、俺が用意してやるから心配するな。全部アイテムBOXに入っているから美味い物が食えるぞ」「ひょ~! そいつは楽しみだぜ」 冒険者の1人が、表情をほころばせる。「旦那の飯は美味いからなぁ」「にゃ~!」 獣人達も飯に期待しているようだ。「遠征に向かうと不味い飯ばっかりになるからなぁ」「美味い飯を食うだけで、やる気が違うってもんよ」 運転席に乗り込んで燃料計を見ると軽油があまり入っていないが、50kmぐらいなら保つだろう。 殴り込みの前に食事を取ると思うので、その時に追加の燃料を入れるか。 装備を整えるのを終えた15人の冒険者と1人の女が、4tトラックの荷台に武器などの装備と一緒に乗る。 昼が終わる頃、人々に見送られ街の西門を出て荒野を目指し出発した。 人々の中には指を差して嘲笑を送る者もいる。 たった15人で敵うはずが無いと言うのだ。 だが、男にはダメだと解っていても、行かねばならぬ時があるんだよ。