「おう」 ドワーフ3人を我が家の風呂場へご案内。「ほ~、なかなか広くていい風呂じゃねぇか。ここをさらに広くするんか?」 ブルーノさんが不思議そうに聞いてくる。 そりゃあそうだよね。 ここでも十分広いもん。 普通ならね。 俺はブルーノさんに家の事情をかくかくしかじかと話して聞かせた。 そして実際にリビングでくつろいでいたうちの従魔ズ、フェル・ドラちゃん・スイ・ゴン爺を見せることもしたよ。 豪胆無比と言われるドワーフも、フェルとゴン爺の姿には驚いていたよ。「従魔と一緒に風呂とはな。しかもその従魔のために風呂を拡張するとは、さすがSランク冒険者は豪勢だなぁ」 ブルーノさんは俺がSランク冒険者だと知っていたらしく、そんなことをつぶやいている。 まぁ、金を稼げるのもみんなのおかげだからね。 それに、風呂が気に入ってたゴン爺のためだし。 大きくしておけば、フェルが入る時にも楽だしさ。 フェルは風呂嫌いとは言っても、まったく入らないわけじゃあないしね。 その後は、風呂拡張のための打ち合わせ。 まずは現物の風呂だ。 何せこの世界の風呂は高いからね。 特殊な方法で砕いた魔石の粉が練り込まれ焼かれた陶器製で超高額商品。 華やかな色が付いたものや絵付けしてあるものはより高額になるから、下手すると工事費用よりも高い場合もあり、好みもあるので施工主側が用意することがほとんどだということだった。 俺もそれに倣って、自分で用意することにした。 前にランベルトさんの紹介で風呂を買ったイラリオ商会に明日にでも行ってみようと思う。 それから工事だが、方法としては、外壁をぶち抜いて新たに外壁を作るか、隣の部屋の壁をぶち抜いて広くするかのどちらかだという。 外壁をぶち抜いた場合、風呂場以外をいじるわけではないので他の部屋の広さはそのまま確保できるが、新たに外壁を作らなければならないので工期が長くなることと、キレイな形で出来ている家の外壁のそこの部分だけ凹凸ができてしまうので家の外観が損なわれることが難点だという。