:子どもからすると、お父さんとお母さんが恋愛の不安定なステージにいて、日常的に「なんで今日遅かったの!私の事、もう愛していないのね?」なんてやってる姿を見てたらしんどくてグレると思うんですよね(笑)。
一:逆に大人になるかもしれないですね(笑)
川:それか恋愛障害を抱えるかも。すっごく落ち着いちゃって、恋愛はもういいってなるパターンも。
一:反面教師として、ですね。
川:恋愛してる不安定な父と母の姿を見てたら、子どもの情緒が安定しないと思う。だから親は二人の関係を安定させようとするじゃないですか。だからときめきはなくなって当然で、情愛に移行していくんですよ。相手への不安な思いを一生懸命消そうとしてるんだから。そうすると、恋愛と結婚は相いれないもの、「混ぜるな危険!」ですね。
一:女としても母親としても認めてほしい、まだ女でいたいという女性って、不倫したらあっという間にバッシングじゃないですか。だったら裏でコソコソしないで「ごめんなさい、別れてください」って言うしかないんですよね、今は。
川:そしたら夫婦が月に1回はデートをするというパターンを決めてみるとか。奥さんは旦那さんのために綺麗にして、旦那さんはちゃんとエスコートしてあげる。腕を組んで歩いて、奥さんにちゃんと「綺麗だね」って称賛するとか。もうときめきはなくても、「ちゃんと言ってくれるのね」「面倒だけどちゃんと綺麗にしてくれてるんだね」って、お互いに感謝の応酬というか、そういうことが必要なのでは。
一:なるほど、そうですね。
川:なぜかというと、以前「なぜ男の人は察することができないのか」というテーマで対談したときに、男性はもともと察することができない、だから、西洋のレディファーストのように、椅子を引いてあげたり、相手を褒めたりというような「こういうときはこうしろ」っていうマニュアルを浸透させたんじゃないかという説があって。そうなると女性も「女性扱いされてる」と嬉しく感じるじゃないですか。そうすると、エスコートしてもらえるなら綺麗にしていなきゃいけないな、ダイエットしようかなとか、ドキドキはしないんだけど、女性としての承認欲求が満たされたり、相手の愛情をありがたいなと思ったりできます。婚外恋愛しなくても、解決できる方法はあると思うんですよね。
一:婚外恋愛までいかないで、工夫次第だってことですよね。