お風呂の説明を終えるとダーウィン一家の三人は帰っていった。「じゃあ大切に使えよ。あと目録が出来たらメイラを呼んで渡しておいてくれ」「いいですか!? 先ほどのお風呂の魔道具の件本当に頼みましたわよ!」「また何かあれば後ほど、二人っきりでお話ししましょうね」三人が三人置き土産といわんばかりに三様の言葉を残して去っていった。だがダーマ、その願いは聞き入れられない。お前と話す時はウェンディかシロと一緒じゃないと会わないからな。「とりあえず一息だな」「そうですね。まずはお掃除をと思ったのですが、隅々まで綺麗なのですよね」「ダーマが気を使ってくれたのかもな。まあでも今日はゆっくり出来そうでいいじゃないか」「主、テラスでお昼寝しよ」「あー。じゃあ先に作っちまうか。構造は簡単だからすぐにできるだろうし」「では私はお昼ご飯を作ってしまいますね」いいねえ。ウェンディの手料理か。はぁ、なんか新婚みたいだな。したことはないのでわからないが、これが結婚の幸せなんだろうか。実際は奥さんじゃなくて奴隷なんだけども。