初めてのジョギングは、太陽が昇ったばかりの早朝だった。朝なのに元気いっぱいの笑顔で迎えに来てくれたのは、護衛の三原さん。
「おはようございます!麗華お嬢様!さぁ!今日から頑張りましょう!」
「おはようございます…。よろしくお願いいたします…」
庭で足を中心としたストレッチをした後、私達は家の周りをゆっくりと走り出した。
三原さんの提案で初日は3キロだ。私は3キロも走ったことがないと渋ったのだけど、これ以上短い距離では意味がないと言われてしまったのでしょうがない。
「今日はタイムを競っているわけではないので、自分のペースでゆっくり走りましょう!」
「はい」