――次の日。 朝になった――いや、なっているはず。洞窟の中は真っ暗なので、いまいち判別がつきにくい。 夜が明けた証拠に洞窟の先には、出口の明かりが小さく白く見えている。 皆も起きたので食事の準備をするが、ここは暗いし簡単に済ますことにした。 パンとグラノーラを皆で食べ、ベルにはネコ缶をやる。 果物が食いたいので、冷凍のカットマンゴーを買ってみた――1kgで2500円である。 シャングリ・ラで買うと、どうしても大量買いになってしまうが、アイテムBOXがあるので、無問題だ。 小分けにして、アネモネに魔法で解凍してもらう。 凍ったまま食べると、甘みが足りない。「温め(ウォーム)!」 人間電子レンジのアネモネのお陰で、すぐに食べられるようになる。「ほう、この果実も美味いの」 日本の果実で近いといえば、柿だろうか。 個人的には、酸味がある果物が好きなので、あまり積極的に食べる果物ではないのだが――乾燥マンゴーは好物だ。 そういえば、シャングリ・ラにも乾燥マンゴーが売ってたな。 高いので買わなくなっていたが、今なら金がたっぷりとある。 検索すると、乾燥マンゴーも1kg2500円だ。「ポチッとな」 乾燥マンゴーの袋が落ちてくると、オレンジ色の薄いスライスが沢山詰まっている。「それは?」「この果実を乾燥させた物だ。これも美味いぞ」 袋を開けて、皆に食わせる。「ほう! これは歯ごたえがあって美味いの!」「甘くて美味しい!」「これは、砂糖は使っておるのかぇ?」「使ってないよ。乾燥させることで果実の甘みが凝縮されたんだ」 獣人たちにも食わせてみる。昨日の話のせいで、まだなにか警戒している感じである。「こりゃ、うめー!」 獣人たちが、乾燥マンゴーを口に入れて目を見開いた。「美味いにゃ! 砂糖も使ってないのに、こんなに甘いにゃ?」「ああ、リンカーも乾燥させたり、ジャムにすれば甘くなるからな」「リンカーのジャムは、こんなに甘くならないよ?」