さて、野菜を好むインド人が海外に出ると「どこに肉が入ってるか分からない」という恐怖を抱くことになります。 特にインドで「神聖な生き物」とされている牛を食べないように、注意しなければなりません。そのため、日本に来ても「まずはインド料理店に行こう」と考えるインド人が少なくないのです。 しかし、ここで問題が起きます。インド料理店=カレー屋の中には、味付けを日本向けに甘くしている店があるのです。インドの味を期待して行ったのに、期待外れに終わることも……。そもそもインドでは辛いのが苦手という人は非常に少なく、「甘辛」という概念は存在しないのです。酒を飲むと罰金を取られる 日本式カレーの進化形である「カレーうどん」を食べたこともあります。こちらも甘すぎて「インドのカレー」とは別物だと思いました。日本とインドでは香辛料の量はもちろん、種類も違うはずです。 日本に来ていちばん美味しかったのは「鰻」です。日本に住むインド人の友人に連れられて訪れた浜松で、生まれて初めて鰻を食べました。タレの味に深みがあって、虜になりました。その後、名古屋駅に行った際には、ひつまぶしを堪能。インドではよく鯉を食べていましたが、同じ魚でも鰻はまるで違った味わいでしたね。 日本に来たインド人たちは、よく「たこ焼き」や「天ぷら」が美味しいと言っています。どちらも肉が入っておらず、安心して食べられるという事情もあるようです。