年間の腐食率は、杭設置後の経過年数とともに減少する。これらの事項によれば腐食しろとしては、
従来慣用的に用いられた2mmを小さくすることが可能で、通常の場合は杭の外側1mmを腐食しろと
して考慮すればよい。この値は、平均値プラス2倍の標準偏差の値、0.02mm の年間両面腐食率を設定し、
腐食が杭の設置後の経過年数によらず一様な早さで進むとした場合、50年経過した後の腐食しろの値で
ある。ここでの腐食率は、鋼杭の両面の腐食の和を示しているが、ここでは安全側の評価をし、鋼管杭の
外側に腐食しろを考慮する