俺の中で気持ちよさそうに身じろぎながら寝ているテマリ。"ただ愛しい"という感情が俺の中で生まれる。「…暖けえな。」人肌は気持ちを落ち着かせる。俺たち忍びはいつ命を落とすか分からない。だからテマリの体温を感じる今は、俺たちは生きてるんだと思う。その感じる体温でさえも愛しいと思うなんて…俺もかなり重傷だ。「……テマリ。」テマリの名を口にした後テマリを強く抱きしめた。苦しそうな寝息が胸の中で聞こえたが、それでも強く抱きしめた。「…落ち着くんだよな。」「……私は苦しいんだが。」なんだ起きてたのかよ、と言うと誰かさんのせいでなと答えた俺の恋人。「…きさまがいきなり強く抱いてくるからだ。」「…そりゃあ悪かったな。」「……暖かいな。」テマリはそう言うと甘えてくるように俺の胸板に顔をひっつけてきた。恥ずかしがってるのか、テマリの顔が微かに赤いのは気のせいなんかじゃない。やばい…これはかなりきた///