「高ぇぇぇ!」 間近にみると本当に高い。 色とりどりの地層が縞模様になっていて、それなりに綺麗だ。 化石とか出るかもしれないが、こんな世界で化石なんて価値は無いだろうな。 だが、シャングリ・ラの買い取りなら、値段が付くかもしれない。 これをどうやって登ろうか? ロッククライミング? そんなのデキッコナイス。「とりあえず、偵察してみるか」 アイテムBOXから以前買ったドローンを取り出して発進させる。 事前に行く先が偵察出来るのは、かなり強みになる。例えば、森がどこまで続いているのか? ――とかな。 この世界へやって来た最初の森でも、こいつを飛ばして森や辺りを偵察すれば良かったのか……でも、こんなの思い付かなかったしな。 飯を食ったりするしか、頭になかったし……。 ドローンが上昇するにつれて、コントローラーに搭載されているモニターに景色が映し出された。 縞模様になった壁が切れると、緑の森が見えてくる。 このドローンの限界高度は100m以上ある。このぐらいの高さなら余裕だろ。 だが、この高地の全体像を把握したいので、限界近くまで高度を上げた。 高度が高くなると、テーブル状の高地の様子が徐々に露わになる。 アストランティアの街も見えるが、高地へ繋がるような道も見当たらないし、開発が入っているような節も見えない。 高地は、まだ奥へと続いているようだが、果てがどうなっているのかはよく見えない。 だが、山と繋がったりしているようには見えない。 ここの滝へ流れてきている川は、この高地で集められた水だけで潤っているのだろうか? ギアナ高地にはエンジェルフォールという巨大な滝があるが、あの流れも高地の水だけで成り立っていたと思う。「これはいけるか?」 俺は、ドローンを収容して上に登る方法を模索し始めた。「何をやってるの?」 やって来たのは、首に双眼鏡を掛けているアネモネだ。「この壁の上にも森があるので、上に登ってみようかと思ってな」「こんなところを登れるの?」「まぁ、何か方法はあると思う」