「リョウ殿! もちろんです! そう言ってもらえて、このアズール……どんなに嬉しいか!」「アズールさん、でも、よく考えてください。私はアズールさんのことが好きです。ここまでついてきてくれて、嬉しかった。途中からは、魔物相手にも物怖じしなくなって、本当に心強かった。でも私が、ルビーフォルンの騎士としてアズールさんに残って欲しいとお願いした理由は、そういう気持ちだけじゃないんです。アズールさんがこれまで見てきたことや聞いたことに関して、王都にいる人に言わずにいてほしいから。つまり、アズールさんをルビーフォルンに留まらせて、王都にいる人達とは極力接触させないため。そう思って、私はアズールさんにお願いしています。……それでも私の騎士になってくれますか?」