「俺も含めてこの家の者にルバノフ教信者はいませんので。というか、そもそもルバノフ教なんぞ信じてませんので」 はっきりとそう言ってやると、成金集団全員顔真っ赤にしてやんの。「き、き、貴様ーーーっ! 我が教団に献金する栄誉を授けようと思ったが、かまわんっ! こいつら全員、そこの汚らわしい獣も斬り捨ててしまえー!」 顔を真っ赤にして額に青筋を立てたでっぷりと太った男が、怒鳴るようにわめき散らした。「何だ、やっぱり金を集りにきたのか。どうしようもないね、お宅ら」 ボソッとそう言ってやったら、でっぷりと太った男「キーッ」って言いながら地団太踏んでやんの。「早く此奴等を斬り捨ていっ!!!」 でっぷりと太った男の金切り声に、用心棒たちが剣を抜いた。「お前たちが従わないのがいけないんだ。悪く思うなよ」 用心棒のうちの一人がニヤリと笑いながらそう言った。『みんな頼む! やり過ぎはダメだから、牽制からね』 フェル、ゴン爺、ドラちゃん、スイに念話を送ると、食いしん坊カルテットが前に出た。 そして……。『フン、木っ端が粋がりおって。よほど死にたいらしいな』『それを抜いたということは、お主らは儂らの敵じゃ。覚悟はあるのだろうな?』 人語がしゃべれるフェルとゴン爺がそう言いながら明確な殺気を放った。「ひ、ひぁっ……」「こっ、殺されるっ」「し、ししししし、死にたくないーっ」「た、たたっ、助けてくれっ」 図体ばかりデカい用心棒たちは、剣を放り出して腰砕けで尻餅をついている。 でっぷりと太った男を含む成金集団は、フェルとゴン爺の殺気をぶつけられた時点で、声も出せないままに白目をむいてぶっ倒れていた。 汚いことに失禁までしているよ。『何だ、我らのほんの少しの殺気を受けただけで戦意喪失か? 口ほどにもない』『大口叩いていたくせに情けないのう』 散々偉そうな口を叩いていたルバノフ教のやつらの成れの果てに、さすがにフェルとゴン爺も呆れている。『何だよ、もう終わっちまったのか? 俺とスイの出番ないじゃんか』『ビュッビュッてしないの~?』 ドラちゃんとスイは、出番がなくて不満げだ。 そうこうしているうちに、双子が冒険者ギルドと騎士団から人を連れて戻ってきた。