そう言って手渡すと、ウェンディは両の手でしっかりと受け取り、キュッと胸に抱きしめる。「ありがとうございます。ご主人様。一生大事にさせていただきます」「そう言ってもらえると頑張った甲斐があるよ。でも頻繁につけてくれていいからな」「はい。ご主人様が常にそばにいてくれるようです。大切に使わせていただくのですが……その、つけていただいてもよろしいでしょうか?」……はい?それブローチですよ?ということはその豊満なお胸様に触らないとつけられないのですけども。ご理解いただけてるんでしょうか?「いいの?」「はい。私は身も心もご主人様のものですから。それに、初めてはご主人様にお願いしたいのです」な、なんたる破壊力。鼻血でるかと思った……。初めてとかさ! 狙ってやってるんじゃないかな!?ですが据え膳を喰らわない草食系男子ではないのですよ俺は!「んじゃ、早速」ウェンディからブローチを受け取って両の手をウェンディのお胸様に近づける。錬金室でおっぱじめるわけにはいかないので、触らないように気をつけるが触れてしまうのは仕方ないだろう。うん。仕方ないはずだ。そしてウェンディのブローチをつけるために服を少し引っ張る。その際に今まで感じたことのないような柔らかいふわっとした感触が指先に走った。ああ、ここが俺の桃源郷か。桃の源とはまた上手いことを言うな。とても桃サイズの果実ではないのだが。