読み専(?)のしろ様からレビューを頂きました(*´▽`*)書いて頂いたレビューを読ませて頂くと、ニヤニヤが止まりませんでしたヾ(≧▽≦)ノ皆さんも、是非読みに行ってみてください(^^♪「――だめ……体が火照ほてって寝られない……」 ベッドに転がって眠りにつこうと思っていた私は、目を瞑つむると今日一日の事を思い出してしまい、どうしても寝られなかった。 今日私は、私の人生を無茶苦茶にしたアリアに勝つ事が出来た。 とは言っても、アリアの策略を見抜いたのは海斗だし、対抗策を考えたのも海斗だけど。 海斗って本当に凄いと思う。 だって、あの狡賢ずるがしこいアリアの上を行ったんだもん。 今の学園に入ったのは、あいつに勝てる人間を見つけるという目的もあった。 でも、心のどこかでそれは諦めてたの。 金も地位も普通の人間とは比べ物にならないくらい持っていて、尚且つ頭が凄く回るから、普通の学生では敵わないと思ってた。 そんな時に出会えたのが海斗だった。 海斗ならもしかしたら――って思ってたけど、本当に勝っちゃったんだよ……。 しかも、私が勝手に勝負に乗っちゃったから、アリアに凄く有利な条件だったのにだよ。 海斗は桃井の事があったのに、私に自分から手を差し伸べてくれた。 私は見捨てられたって文句が言えない立場だったのに……。 私が優しいって言ったら海斗はそれを否定したけど、やっぱり優しい人だと思う。 それに私が鈴花すずかの事で悩んでたら、優しく笑いかけてくれた。 あの時の海斗の笑顔、凄く素敵だったなぁ……。 今までは怖い海斗が好きだったけど、優しく笑いかけてくれる海斗の方が好きかもしれない……。 でも、彼は私の事をまだ許してくれてない気がする。 だって、彼は心の内側に私を入れる事を拒んでるもん。 海斗はKAIで間違いないと思う。 海斗が持つ技術が凄い事は知ってたし、アリアが言ってた言葉には信憑性があった。 それに、KAIが仕事を受ける時に交わす契約内容の事は有名だから私も知ってる。 アリスがアリアの問いかけに何も答えなかったのは、海斗がKAIだから、答えれば契約に触れるって事だったんだと思う。 何より、海斗自身が平等院システムズの内容を知っていた事を必死に隠そうとしてたのが、何よりもの証拠な気がする。 だけど、海斗は私が『KAIなの?』って聞いたら、否定した。 つまり、私には教えたくないって事なの。 だから、私は海斗にまだ拒まれてるんだと思う。 それに今回の勝負、海斗は勝負の要かなめは私みたいな事を言ってたけど、私の言葉を完全には信じてくれてなかったというのは、海斗がアリアのインサイダー取引の証拠を取り出した時にわかった。 海斗は多分その証拠を手に入れるよりも、アリアが株を買ったかどうかの裏付けをとろうとしてたんだ……。 私の事、全然信用してくれてなかった……。